2006年07月16日

【祇園祭】『宵山を勇壮に駆け巡る観音様』南観音山・あばれ観音

宵宮を勇壮に駆け巡る観音様

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祇園祭・宵山の最後を飾る勇壮な行事が「南観音山」さんで行われる『あばれ観音』です。
宵山で京の町は賑わいが最高潮に達します。それぞれの山鉾には提灯が飾られ、夜の山鉾
を照らしだします。そんな賑やかな街中をそぞろ歩きして、南観音山さんを訪れました。


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「ロ〜ソク一本どうですかぁ♪」と子供達のローソク売りの童唄がお山の周りに響きます。
この童唄は山鉾町それぞれに歌が違い、各町内によって唄い継がれています。

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日和神楽が南観音山を出発します。写真は暗いですが、提灯を浮かび上がらせたかった
ので、わざと暗く撮影しました。この日和神楽とは、山鉾巡行当日の晴天を祈念し、
各山鉾町から四条御旅所までの往復路にお囃子を奏でながら練り歩くものです。
この行列が帰ってくると、南観音山の『あばれ観音』が始まります。

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その間の町会所での一コマ。多分、前で撮影されていた方に向けてピースされていた所を
後ろから写真に収めさせて頂きました。

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日和神楽が帰ってくるまでの間、何人かの観光客の方々のお写真を撮らせて頂きました。
皆さん、楽しんでいらっしゃる表情ばかりでした。そんなこんなでゆっくりしていたら、
日和神楽が帰ってきましたよ。いよいよあばれ観音の準備が行われます。

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警備のおじさんとお話しているうちに、来ました来ました布に包まれ、台座に固定された
観音さんが。この観音さんは「楊柳(ようりゅう)観音」さんといいます。お顔をこの行事
で拝見する事は出来ませんが、この観音さんは右手に楊柳の枝を持っておられます。
病苦から救うとされており、薬王観音ともいわれます。この観音さんが担がれて、町内の
中央で掛け声と共に一斉に担がれる様子は、まさに観音さんが暴れておられるように見え
ます。「善財童子」を先頭として、観音さんは町内を駆け巡ります。

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山町一帯を観音さんは回らはります。そして、南観音山の前で担ぎ手の掛け声である
「ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ〜!」と声と共に、空へ高々と担がれるのです。
その一瞬は、まさに町内に観音さんの存在が闇夜にきらめき、フラッシュの当った姿は
少し御光のようにさえ感じました。この行事も無事に終り、観音さんは静かに南観音山に
安置されました。これで、いよいよ祇園祭は、山鉾巡行を迎えるわけです。

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P1120618

帰り道に北観音山さんを訪れました。私が通りかかった時は、丁度日和神楽が帰ってきた
ときでした。鮮やかに闇夜に光る提灯を眺めながら、山鉾町を後にしました。
Photograph by NOB



★関連記事

・京都祇園祭 南観音山 囃子方ブログ
『あばれ観音 宵山のクライマックス』

・Kyotisch 京都りぽーと
--南観音山 日和神楽・あばれ観音--

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コメント一欄

1. Posted by kengo   2006年08月05日 11:31
Akiさんがおっしゃっていたように、あばれ観音のいい場面おさえられていますよね。
僕は、町内一番北の方で、町内の方に椅子借りて撮ってました。

……それも日和神楽に同行しての後で。
2. Posted by 一匹狼★NOB   2006年08月09日 21:34
>kengoさん

こんばんは。コメントを頂きまして、誠に有難う御座いました。
いい場面をおさえさせて頂きました。とはいえ、今いる場所で、
自分の最高の写真を撮る事が一番大切だと思いますよ。

この場所はいつも警備などの方々にお話をして、色々と通路を
確認させて頂いてから撮影させて頂いているので、周囲の安全を
確保しながらの撮影となりますけどね。
3. Posted by kengo   2006年08月10日 18:44
そうそう、写真を撮影するには、やはり警備の方とか地元の方に話しかけて、確認した方が、こちらもきちんとして撮影させて頂いているという姿勢を相手に見せられますよね。


写真を撮影する事=その被写体となる方々と親しくなる事を心掛けながらいつも撮影してます。

まあタイミングの問題ですけれど……。
4. Posted by 一匹狼★NOB   2006年08月20日 20:54
>kengoさん

こんばんは。レスが大変遅くなり申し訳有りませんでした。
そうですね。やはり地元の方々に色々とお話を伺ってから撮らせて
頂いたほうが、いいでしょうね。でも、決してそれは、地元の方々に
姿勢を見せる為ではなく、実際に事故が起きないように、起こさない
ようにする為の下準備なんですよね。

ただ、姿勢を見せる為だけであれば、それは単なる見せ付けになって
しまいます。なるべく存在感がないくらいの意識で撮れるといいんです
けどね。
5. Posted by kengo   2006年08月31日 18:51
遅くなりました。

そうですね。僕の場合、撮り方が、存在感を示し過ぎている事もあるので、注意しないとあかんかなと思います。が、取材行っているところは写真を撮影して欲しいと依頼される事も多いので、知り合いのところを回っているという感じです。参加型の撮影……みたいなもんでしょうか。

声をかけないよりは、かけた方が失礼が無いかな……とも思います。実際に夢中になりすぎて、注意されている方もたまに見かけますので。
6. Posted by 一匹狼★NOB   2006年09月07日 23:40
>kengoさん

こんばんは。こちらこそ、コメント有難う御座います。
この前はお疲れ様でした。

存在感はあんまり出しすぎると、他の一般のカメラマンにも影響があります
ので注意力が必要です。周りを見ないといけないですね。
依頼をされたからといって、他の方々が楽しんでいるのを邪魔する事は
出来ませんので、その部分は機敏な行動と注意力が必要になると思います。

私の場合は声をかけさせて頂く場合と、無い場合があります。
その理由は、自然な表情が身内過ぎるとワザとらしくなったりするためです。
その為、後から声を掛けるか、その場で声をかけるかは、その時の雰囲気や
状況に分けていますけどね。とは言っても、別にお祭りを専門に撮って
いるわけでも有りませんので、他の写真の時になりますけど。
7. Posted by kengo   2006年09月08日 18:25
そうですね。NOBさんと僕の撮影スタイルは違うと思うので、声をかけるかどうかの意味合いも違ってくると思います。

先日の場合は、僕は法被を着ていたので(勿論法被を着ているからと言って、他のカメラマンの撮影自由を妨げるつもりは無いですが)、きちんと先方に写真を残す責任があります。ある種、法被を着て、撮影する時の責任感みたいなものでしょうか。

客観的な視点だからこそ、撮影できる写真があり、身内的な視点だからこそ、撮影できる写真があります。

だからこそ、写真は難しく、またおもしろいかなと思います。


普通に撮影する場合は、勿論周りを気にしたり、誰かが撮影しようとする時は、すぐにしゃがんだり、視野から出る様に気をつけてますよ。
8. Posted by kengo   2006年09月11日 18:46
あまりこの話題でひっぱるのも、大変申し訳ないので、次のNOBさんからの返事で最後にしたいと思います。

済みませんでした。
9. Posted by 一匹狼★NOB   2006年09月13日 13:03
>kengoさん

こんにちは。いつもコメント有難う御座います。
そうですねぇ。撮影スタイルはその撮影者によるので、一概には言えません。
敢えて、私のスタイルを綴ったまでですので。さほど、たいした話ではない
のですが。

カメラを持ったからには、お互い、気を抜かず京都の魅力や人々の一瞬一瞬の
姿を写真に残していきましょう♪

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