2006年01月17日
【恋する京菓子・京都のおみや】『京の初春を菓子に見る・葩餅』
京の初春を菓子に見る・葩餅
京都の初春に見られる京菓子としては、やはり『葩餅』を触れずに入られないでしょう。
京都の御菓子司と呼ばれる老舗の店頭には、このお菓子が並び、行き交う人々の目に
雅さと菓子としての不思議さを感じる事でしょう。
京都の初春に見られる京菓子としては、やはり『葩餅』を触れずに入られないでしょう。
京都の御菓子司と呼ばれる老舗の店頭には、このお菓子が並び、行き交う人々の目に
雅さと菓子としての不思議さを感じる事でしょう。
と言いますのは、この菓子には「ごぼう」が使われているからです。
一般の人から見ますと御菓子にごぼうがと思われることと思います。
ですが、この御菓子の背景を知るとその理由が良くわかります。
知っておられる方はもう常識のように感じられるかと思いますが、
この御菓子は、宮中で飾られた鏡餅や汁の無い「包み雑煮」と呼ばれるものを
粽司川端道喜(かわばたどうき)の手により、白の求肥を丸く伸ばし、
紅色の菱餅、味噌餡、ふくさ牛蒡をおいて、二つに折ったものを
「葩餅」として作り上げました。
つまりは「包み雑煮」が御菓子として発展したものといえるでしょう。
だからこそ、牛蒡が入り、味噌餡が入っているのです。
さて、この京菓子なのですが、茶道の裏千家さんの初釜式の御菓子として
用いられる事でも有名です。
使い始められるようになったのは、明治時代に入ってからでして、
裏千家・家元十一世玄々斎が、初釜の際に用いられるのを許可されて以来、
現在でも、受け継がれております。
味はどのようなものかと申しますと、やはり茶の席に合う味になっており、
甘く炊かれた牛蒡が、甘辛い味噌餡にうまくあうようにバランスが取れており、
白い求肥がこれらの味をまとめていると言えます。
1月下旬までは、京都の御菓子司でも買い求めることが出来ます。
漆の器などにとり、抹茶と共にお見立てしながら京菓子を
楽しんでみてはいかがでしょうか。
*wikipedia『菱葩餅』
一般の人から見ますと御菓子にごぼうがと思われることと思います。
ですが、この御菓子の背景を知るとその理由が良くわかります。
知っておられる方はもう常識のように感じられるかと思いますが、
この御菓子は、宮中で飾られた鏡餅や汁の無い「包み雑煮」と呼ばれるものを
粽司川端道喜(かわばたどうき)の手により、白の求肥を丸く伸ばし、
紅色の菱餅、味噌餡、ふくさ牛蒡をおいて、二つに折ったものを
「葩餅」として作り上げました。
つまりは「包み雑煮」が御菓子として発展したものといえるでしょう。
だからこそ、牛蒡が入り、味噌餡が入っているのです。
さて、この京菓子なのですが、茶道の裏千家さんの初釜式の御菓子として
用いられる事でも有名です。
使い始められるようになったのは、明治時代に入ってからでして、
裏千家・家元十一世玄々斎が、初釜の際に用いられるのを許可されて以来、
現在でも、受け継がれております。
味はどのようなものかと申しますと、やはり茶の席に合う味になっており、
甘く炊かれた牛蒡が、甘辛い味噌餡にうまくあうようにバランスが取れており、
白い求肥がこれらの味をまとめていると言えます。
1月下旬までは、京都の御菓子司でも買い求めることが出来ます。
漆の器などにとり、抹茶と共にお見立てしながら京菓子を
楽しんでみてはいかがでしょうか。
Photograph by NOB
*wikipedia『菱葩餅』
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1. 花びら餅いろいろ〜。 [ 京都趣味日記 ] 2006年01月18日 07:27
色々なお店の花びら餅をいただくのが 何よりも楽しみなお正月です。 12月の京都S
コメント一欄
1. Posted by わか 2006年01月18日 08:10
おはようございます。TBありがとうございました。
お正月には「花びら餅」をいただくのを楽しみにしているのですが、「葩餅」として作られたのですね。大好きなお正月のお菓子の由来を知る事が出来て嬉しいです。「恋する京菓子」のカテゴリーを作っていただいて、これから色々な御菓子の歴史等のお話が伺えるのを楽しみにしています。
お正月には「花びら餅」をいただくのを楽しみにしているのですが、「葩餅」として作られたのですね。大好きなお正月のお菓子の由来を知る事が出来て嬉しいです。「恋する京菓子」のカテゴリーを作っていただいて、これから色々な御菓子の歴史等のお話が伺えるのを楽しみにしています。
2. Posted by 一匹狼★NOB 2006年01月19日 21:18
>わかさん
こんばんは。こちらこそ、TBをして頂きまして、誠に有難うございます。
今後とも宜しく御願いします。
こんばんは。こちらこそ、TBをして頂きまして、誠に有難うございます。
今後とも宜しく御願いします。