2006年06月

2006年06月29日

【KYOTO★STYLE】『いよいよ明日は夏越祓!』北野天満宮・大茅の輪

いよいよ明日は夏越祓!

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京都では、明日の六月三十日に、半年の穢れを祓い清める神事で御座います夏越祓
(なごしのはらえ)が各地の神社にて執り行われます。各神社には茅萱で作られた輪
(茅の輪)が設置され、参拝者の穢れを祓い清めるとされております。

この神事には茅の輪をくぐる作法が御座いますので、そちらを御紹介しておきま
しょう。まず、茅の輪は三回くぐる事になります。

一回目は正面からくぐり、左へと回っていきます。二回目は右へと回っていきます。
三回目は、左へとくぐっていきこととなります。そして、その『茅の輪』をくぐる際、
一回づつ、次のような祓いの言葉を唱えます。

・一回目『みな月のなごしの祓いする人は千歳の命のぶるというなり』
・二回目『思ふ事みなつきねとて麻の葉をきりにきりても祓ひつるかな』
・三回目『蘇民将来、蘇民将来(繰り返して唱える)。』

こうする事により、その半年についた『厄難や罪穢れ』を祓い落とす事が出来ると
されております。また、上賀茂神社では、茅の輪くぐりの他に人形流しが執り行わ
れます。

北野天満宮では、二十五日から楼門前に『大茅の輪』が取り付けられ、早朝五時から
多くの参拝者が訪れておりました。掲載写真は五時の開門の時の様子です。
また、この日は北野天満宮の祭神「菅原道真」の誕生日でもある事から『御誕辰祭』
が執り行われました。この日を「夏越天神」ともいい、天神市が行われ多くの人で
賑わい、京都中の神社もいよいよ明日、茅の輪くぐりの為に多くの参拝客で賑わいます。
Photograph by NOB


2006年06月26日

【KYOTO★STYLE】『一夜に集うキャンドル・ライブ』陶板名画の庭・100万人のキャンドルナイト

一夜に集うキャンドル・ライブ

6月21日、日本中で行われましたスローな夜『100万人のキャンドルナイト』。
「でんきを消して、スローな夜を。」という言葉をキャッチフレーズに全国で一斉に
電気が消され、二時間という短くて長いロウソクの火で過ごすゆったりとしたひととき。

全国各地で様々なイベントが行われ、京都でも数箇所でイベントが行われました。
その中の一つ、北山では二つのイベントが行われました。そのうちの陶板名画の庭では、
キャンドルライブが行われました。夜が更けて、キャンドルの火が柔らかい光を放ち、
暖かな雰囲気を演出していました。

P1110448
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2006年06月25日

【KYOTO★STYLE】『青竹見立てて競う豊凶占い』鞍馬寺・竹伐り会式

青竹見立てて競う豊凶占い

京都では、梅雨の季節の中心に入ったかなと思うと、晴れ渡った梅雨の中休みに。
先日の六月二〇日にもそんな梅雨の中休みで晴れ渡った天気の中、洛北に御座います
「鞍馬寺」におきまして、両地方の豊凶を占う『竹伐り会式』が執り行われました。

昨年の様子はこちらからどうぞ


では、今年も伺いました、この儀式について簡単に御紹介しておきましょう。
この『竹伐り会式』という儀式の起源は、寛平年間にまで遡(さかのぼ)ります。

初夏のある日、鞍馬山の峯延上人あが秘法を修しておりますと、北の峯から大蛇が現われ、
上人を呑もうと致しました。しかしながら、上人は「千手観世音菩薩」「毘沙門天王」
「護法魔王尊」の三身一体尊天の秘密の真言を唱えて祈りましたところ、神呪の霊験が
現われ、大蛇は死んでしまいました。このことを朝廷に奏上致しましたところ、人手を
借りて、大蛇は切り取られて、龍ヶ嶽に捨てられることになりました。

しかし、その後、また別の大蛇が上人の前に姿を現しました。
こちらは暴れることなく、鞍馬寺の香水を絶やすことなく護る事を誓った為に『閼伽井
護法善神』として、本殿東に祀られる事になりました。

どうやら、先に現われた大蛇は雄蛇で、後の大蛇は雌蛇であったようなのです。
この故事にちなみ、青竹を雄蛇に見立て、伐るという行事が『竹伐り会式』と成った
そうです。

少しでは御座いますが、行事の様子を御紹介させて頂きたいと思います。

P1110356
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2006年06月22日

【KYOTO★STYLE】『梅雨中休みの山荘東山殿』銀閣寺

梅雨中休みの山荘東山殿

今週末まで、どうやら梅雨空が続きそうです。京都もしばらくは蒸し暑さが続きそうです。
さてさて、先日、梅雨の中休みの間に修学旅行でもとても有名なお寺を拝見しました。

如意ヶ岳(大文字山)の麓にある相国寺の山外塔頭である『銀閣寺』という名称で有名な
お寺『東山(トウザン)慈照寺』を伺う事となりました。

こちらは、金閣寺とともに相国寺の山外塔頭で、足利義政が応仁の乱の後に造営した東山
山荘がこの寺の初めとなります。義政が銀閣の完成を見ずに死去した事により、遺命によ
り、東山山荘を禅寺に改め、夢窓国師を勧請開山とし「慈照寺」となりました。

さて、その『銀閣寺』の梅雨の中休みの様子を少し御紹介をさせて頂きたいと思います。

P1110298
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2006年06月21日

【お知らせ】『「100万人のキャンドルナイト」』

「100万人のキャンドルナイト」

100万人のキャンドルナイト

今年も『100万人のキャンドルナイト』が日本各地で行われています。京都に
おきましても、明日(6月21日)、京都北山におきましてもイベントが行われます。
本日は、そちらを御紹介をさせて頂きたいと思います。

そもそも『100万人のキャンドルナイト』とは、どのようなイベントかといいますと、
でんきを消して、スローな夜を。」という言葉をキャッチフレーズに、夏至
である6月21日夜、8時から10時の2時間、全国で一斉に電気を消して、人工的な光の
生活を見直し、ロウソクの火で過ごそうという運動です。ゆったりとしたキャンドル
の暖かい光の中ですごすスローなひとときは、我々に静かな安らぎと心温かな時間を
もたらしてくれます。

もちろん、省エネのことも考えながら、平和を考えながら、その時間を過ごされても
良いと思います。なにより、この運動がより御覧の皆さんの身近に感じて頂ければと
思い、本サイトでも御紹介をさせて頂こうと思い、本日、御紹介させて頂きました。

京都・北山では二つのイベントが予定されております。

まず一つは『キャンドルナイト in 北山ウエディングストリート』。北山通りに面する
ウェディングチャーチやゲストハウス、レストラン、カフェが参加し、6/21に電気の一
斉消灯(午後8時から10分間)が行われます。また、協同イベントが行われ、キャンドル
プレゼントやレストランでもドリンクプレゼントなどが御座います。詳しくは、下記リ
ンクページを御覧下さい。
★北山倶楽部『北山ウエディングストリート インフォメーション vol.7』
http://www.kitayamaclub.jp/wedding_street/index.html



そして、もう一つのイベントが『陶板名画の庭キャンドルライブ』です。こちらはお馴
染み北山に御座います「陶板名画の庭」におきまして、二胡のコンサートや上賀茂小学校
PTAコーラスグループによるコンサート、アコースティックのライブなどがやわらかい
キャンドルライトの下で行われます。料金は無料。プログラムは次の通りです。

+++プログラム+++

*17:00/「エスプレッソ・カフェ」OPEN
本格派のエスプレッソマシンで抽出した、香り高いアイスカフェが
¥250で。テイクアウトOK!

*19:30/「楽※楽」二胡演奏
中国の楽器「二胡」に魅せられた女性6名グループ

*20:00/「上賀茂小学校PTAコーラス」
毎年大好評のママさんコーラス

*20 : 30 「Glass Markets」朗読とパフォーマンス
朗読とシター演奏、パフォーマンス・独自の世界観を
安藤忠雄の建築空間で表現する、期待のアーティスト

*21 : 00  閉 園

このようなプログラムとなっております。京都の夜空の下で行われる光のイベント。
是非ともこのひとときだけでもやわらかな光で過ごしていただき、ゆったりとした時間を
皆様と共に感じる事ができればと思います。

北山以外でもイベントは行われますし、全国中でもイベントは行われます。またWeb上
でも様々なイベントが行われています。フォトコンテストやTB、イベント検索など。
詳しくは『100万人のキャンドルナイト』HPを御覧を頂ければと思います。

★100万人のキャンドルナイト
100万人のキャンドルナイト
http://www.candle-night.org/


2006年06月19日

【KYOTO★STYLE】『梅雨を凉む公家茶室』京都御苑・拾翠亭

梅雨を凉む公家茶室

京都の梅雨から夏にかけて、とても暑いのはとても有名な話です。
そんな京都を少しでも涼しく楽しむには、やはり緑の多い所に行くのが、
キーポイントです。そんなこの梅雨時期でも繁華街と比べて涼しいのが、
京都御苑です。新緑が薫る御苑内を散策しながら、色々な史跡を訪れて
みるのも良いかもしれません。

その中の一つの史跡として、有名でなのが旧九条家別邸『拾翠亭』とい
う茶室が御座います。『九条家』といいますと当時の公家の最高位の家
格である五つの摂家(五摂家)の一つで藤原北家の流れを汲みます。近衛
家に次ぐ公家で九条兼実が祖であり、京都九条のあたりに住んでいた事
に由来します。

その九条家別邸として茶会・歌会などに使われていたのが『拾翠亭』です。
江戸後期に建てられたものとして伝えられ、他の建物は明治初めに取り壊
されましたが、この拾翠亭のみが残されました。
「拾翠亭」の名の由来は、緑の草木を拾い集めるという意味から、また、
この辺りにはカワセミが多く飛来した所から、カワセミという意を持つ
「翠」の文字を用いて『拾翠』と名付けたとも言われています。

それでは、そのひっそりとして梅雨時期に静かに心安まる『拾翠亭』を
少しでは御座いますが、お楽しみください。

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2006年06月17日

【京都街角】『雨天の紫陽花の顔』

雨天の紫陽花の顔

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雨の日の『哲学の道』を歩いてみるの楽しいもので御座います。
所々には、咲き始めた紫陽花たちが雨に濡れ、いかにも命の水を得た様に
活き活きとした色と顔立ちを訪れた人々に見せてくれています。
雨粒が一番、この花達にとっては、嬉しい贈り物なんでしょうね。
Photograph by NOB


2006年06月16日

【恋する京菓子】『今日は和菓子の日!』

今日は和菓子の日!

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こんばんは。本日は京都のお菓子にとってとても深い日なのです。それが六月十六日
『和菓子の日』で御座います。ではでは、何故『和菓子の日』が制定されたのでしょう?

全国和菓子協会HPによりますと、1979年(昭和54年)に『和菓子の日』は設定されました。
嘉祥元年(848)頃、当時は国内で疫病が蔓延(まんえん)しており、当時の天皇であられる
仁明天皇が元号を「嘉祥」と改められ、六月十六日に『16』の数に因んだ菓子や餅を神前
に供え、疫病除けや健康招福を祈った古例に始るとされております。

その後には、後嵯峨天皇(1220-1271)が吉例として行っていた事を始め、室町時代には
年中行事として行われる様になりました。

江戸時代になりますと、大きな祭事とされ、幕府では大広間で菓子を賜り、これを嘉祥
頂戴といい、町方でも嘉祥喰といって、嘉定通宝十六枚で菓子を求めて食されました。
また、米一升六合と菓子を交換して食べるなどし、始められた当初と同様に疫病退散など
を祈願する行事として行われてきたそうです。

ところで、私はこの「和菓子の日」をどう過ごしていたかといいますと、とある京菓子の
お店を訪れ、この暑さをしのげる涼しげな京菓子を数種、買い求め、友人と食しており
ました。

Photograph by NOB


2006年06月15日

【雑談】『梅雨空の散歩』

梅雨空の散歩

P1110254

梅雨の時期となるとどうしても雨で外に出るのを控えてしまいがちです。
かくいう私もその一人で御座います。なかなか雨が降りそうなだけで、
もうやめておこうかといいたくなりますが、ここでちょっとストップ!

梅雨空の曇りが意外と夏の木々の緑の深さや紫陽花などの花の美しさを
引き立ててくれてとても綺麗です。緑も花も活き活きとして、嬉しがって
いるように見えるのは京都の美しさの一つです。

写真は先日、雨空の中、降りそうで降らない時に訪れた南禅寺三門です。
周りの木々の緑が深みがかり、逆に雨が降るのを待ち焦がれている様に
感じます。

このように意外と梅雨空の散歩も楽しいものです。
皆さんも是非、ゆったりと傘を片手にしっとりとした散歩を楽しんで
みてはいかがでしょうか。

Photograph by NOB


2006年06月13日

【京都街角】『梅雨、はんなりと・しっとりと』

梅雨、はんなりと・しっとりと

P1110197

京都もいよいよ梅雨に入ってきまして、日々、肌にしっとりとした感触を感じるように
なりました。そんな季節に華やかさを添える花、それが「紫陽花」で御座います。
祇園新橋に建てられている「かにかくに」碑のあたりに白川の川風を受けながら、
静かにそのはんなりとした美しさで街行く人を魅了し、揺れていました。

梅雨の雨を受けるとまたひときわ美しさが増す不思議な花『紫陽花』。
梅雨の京都になくてはならない存在です。

Photograph by NOB


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